部屋が散らかっているだけで、なんとなく疲れる。 仕事に集中できないし、気持ちまでざわついてしまう——。
これは、僕がサラリーマン時代に毎日感じていたストレスでした。
「もっと集中できる環境で仕事がしたい」 「でも、狭い部屋だと圧迫感があって休まらない」
そんな時に出会ったのが、ミニマリストしぶさんの著書でした。
衝撃を受け、思い切って部屋を徹底的に“ミニマル化”してみたところ、生活は激変。
現在はフリーランスとして活動していますが、「部屋に余計なノイズがないこと」こそが、最高のパフォーマンスを生む条件だと確信しています。
この記事では、 家具すら手放した僕が実践している「広大な余白のつくり方」をまとめました。
- 今の部屋がなんとなく狭くて落ち着かない
- 物に囲まれて集中力が続かない
- 仕事も休息も両立できる「何もない部屋」をつくりたい
そんな方へ、僕の実体験をすべて詰め込みました。
ミニマリズムの本質は「強調」にある
「ミニマルな部屋」
と聞くと “物を減らして空っぽにすること” をイメージされがちですが、 本質はそこではありません。
ミニマルの目的は、
自分にとって本当に大切なものを「強調」すること。
不要なノイズ(雑音)を取り除くことで、 「仕事」や「リラックス」という本来の目的に、100%没頭できる環境をつくるのです。
僕の場合は、
「クリエイティブな仕事に集中できる空間」
「1秒でリラックスモードに切り替えられる空間」
この2つの両立をテーマに、部屋づくりを行いました。
部屋の“余白”は、脳の“余白”になる
余白(スペース)があると、これだけのメリットがあります。
- 気持ちが落ち着く
- 頭がスッキリする
- 視界に入る情報量が減り、集中力が上がる
- 気分転換がしやすい
- 掃除のしやすさが圧倒的に変わる
部屋の余白は、心の余白。 物を置きすぎないだけで、 「なんか疲れにくくなったな…」と実感する瞬間が訪れます。
視界のノイズを消すと、集中力は勝手に上がる
集中力を奪う最大の敵は、“物が多いこと” ではありません。
「視界に入る選択肢(ノイズ)が多すぎること」です。
例えば、仕事中。 ふと視線を上げた先に、読みかけの本や絡まったケーブルが見えると、脳は無意識にそれを情報処理してしまいます。 これでは、良いアイデアは生まれません。
逆に、机の上を 「PC・マウス・飲み物だけ」 この状態にするだけで、脳は
「あ、今は作業モードだ」
と認識し、驚くほどスッと集中状態に入れます。
ミニマリストが“残す物”と“手放す物”の基準
僕の部屋づくりのルールは明確です。 それは、
「床に置く家具を極限まで減らすこと」。
家具は「生活を便利にする道具」であると同時に、「部屋の自由度を奪う固定物」でもあります。
ここでは、僕が思い切って手放した大物家具と、その理由を紹介します。
家具|“空間の自由”のために、3大家具を捨てる
多くの人が「あって当たり前」と思っている3つの家具。 僕はこれらをすべて手放しました。
- ベッド
- 収納棚
- ワークチェア
「えっ、椅子もベッドもないの?」
と驚かれますが、 これらを無くしたことで、部屋は劇的に広くなりました。
① ベッド → 折りたたみマットレスへ ベッドは24時間場所を占領しますが、寝るのは7時間だけ。 マットレスなら、起きた瞬間に畳んで部屋を「仕事場」や「ジム」に変えられます。
② 収納棚 → 備え付けクローゼットのみ 「収納家具」があるから、物は増えるのです。 「備え付けに入らない物は持たない」と決めれば、収納棚という巨大な箱は不要になります。
③ ワークチェア → スタンディング or フロアスタイル 椅子があると「座りっぱなし」になりがちですが、 椅子をなくすことで、立つ・歩く・床に座るといった動作が生まれ、健康的なワークスタイルに変わりました。
家具がない部屋は、掃除機も一瞬で終わります。 ルンバすら不要なほど、床には何もありません。
家電|“家事の時間”をお金で買う
家具を減らした分、浮いた予算は「時短家電」に投資します。 僕は「ドラム式洗濯乾燥機」だけは手放せません。
- 干す手間ゼロ
- 天気を気にするストレスなし
- 部屋干し用のラックも不要
家具という「空間の浪費」をやめ、 家電という「時間の投資」にお金をかけるのが、僕のミニマル戦略です。
デスク周り|“持ち運べる”が最強の正義
フリーランスである僕にとって、 「どこでも仕事ができる身軽さ」は最大の武器です。
以前は固定のデスク環境にこだわっていましたが、 現在は「PC1台あればどこでもオフィス」という思考にシフトしました。
机の上には 「PC・マウス・飲み物だけ」。
この視覚ノイズがない状態をつくることで、 カフェでも、公園でも、何もない自宅の床でも、 PCを開いた瞬間にトップスピードで集中モードに入れます。
リバウンドしないミニマル化の3ステップ
ミニマル化はセンスではなく、「順番」がすべてです。 失敗しないための3ステップを紹介します。
① 明らかな不用品を「リセット」する
まずは、感情を入れずに捨てられるゴミから処理します。
- 1年以上着ていない服
- 無料でもらったノベルティ
- インクの出ないペン
こうした“ノイズ”を袋に詰めて手放すだけで、部屋の景色は変わります。 「床が見える範囲」が広がる快感を味わってください。
② 残った物を「一軍」だけに絞る
次に、残った物をカテゴリ分けし、 「毎日使う一軍」と「いつか使うかも…という二軍」に分けます。
厳しいようですが、「いつか」は永遠に来ません。 今の自分に必要な「一軍」だけを残すことで、物の管理コストから解放されます。
③ 絶対に「収納家具」を買い足さない
ミニマルの失敗パターンは、「物が増えたから収納を買い足す」というループです。
僕は収納棚をすべて捨て、「クローゼットに入らない量は持たない」という鉄の掟を作りました。 収納を制限することが、リバウンドを防ぐ最強のストッパーです。
【まとめ】何もない部屋は“無限の可能性”になる
家具も物もない部屋。 一見殺風景に見えるかもしれませんが、そこには**「圧倒的な自由」**があります。
- 掃除の手間がゼロになる
- 引っ越しが身一つでできる
- 部屋の用途を瞬時に切り替えられる
家具を捨てるのは勇気がいりますが、 手放した瞬間に「部屋ってこんなに広かったんだ」と感動するはずです。
まずは今日、 使っていない収納ボックスを1つ捨てるところから始めてみませんか? その空間(余白)が、あなたの心を軽くしてくれます。



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